兵庫県 生石公園(淡路島)
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紀州(和歌山)と淡路島の間にある友ヶ島は外敵から大阪湾を守る要衝として、特に明治時代からは軍による砲台などが設置されていることで有名です。当然、淡路島側にも設置されています。それが此処、生石(おうし)公園で、砲台は、一番南の第一砲台から第五砲台まであり、第一砲台と第二砲台は榴弾砲、その他は加農砲(カノン砲)だったとされています。しかしながら、結局すべての砲台が使われることはありませんでした。
引用:
榴弾砲:榴弾砲は弾道が山形になるために、軍艦の上部を破壊するのを目的としていました。このため前に胸檣(きょうしょう)があってもそれを超えて射撃できました。また高い所から砲弾を落下させるほど威力が増大するので、出来るだけ標高の高い所に建設されました。この28㎝榴弾砲は当時の国産では最大の火砲で、弾丸の重さが217㎏、最大の射程距離が7800mでした。日露戦争の旅順要塞(りょじゅんようさい)の攻撃に使われ、勝利の一因となったことで有名になりました。
約200㎏の弾丸を約8㎞飛ばす砲台の威力はすごいと思います。しかし、命中するのかは疑問に思います。もし、この砲台が実際に使われていたら弾丸が海底にそのまま落ちているかも知れません。
観光客は日曜日というのに誰も居ませんでした。(そもそも辺鄙な場所にありますから) 展望台からの景色もよく、遊歩道も設置されていて歩きやすく、小さな出石(いずし)神社もあります。整備もある程度されているようですが、なんとなく鬱蒼としています。椅子とテーブルが所々に設置されているものの座ってのんびりするような雰囲気ではありません。
第四砲台跡から成ヶ島の展望です。このあと、下まで降りて海岸から写してみました。海岸の近くでは波切不動明王が祀られています。この波切不動明王はここに祀られていることから海上の安全を願ったものだと思われます。この不動明王は高野山の真言宗からのものらしく、このように淡路島では高野山の真言宗の寺などが多く見受けられます。
次回は是非成ヶ島にも渡ってみたいと思います。
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