ソロツーリングと気ままな旅

専門家とは一般人にはできないこと、あるいはより豊富な知識を備えている者のことを言うのだと思います。しかも、それが理屈に合ったものでなければなりません。その専門家のさらに延長が天才なのだと思います。

一般的に天才という言葉から想像される人物、例えば、アイザックニュートンは、ニュートン力学を発表した当時、幾何学(図形の証明等)によるものでなかなか受け入れてもらえなかったようです。しかし、その後、レオンハルト・オイラーらにより、その力学をひも解いて数式による表現により解析することで一般人にも理解できるようになり、現代物理の原点になったのです。

私はこのニュートン力学を理解し、解析したというレオンハルト・オイラーというこの人物も天才だと思います。天才と呼ばれる人はもともと能力があったのでしょうが、共通することは、その分野において「疑問に対する解を求めるあくなき追究心」が強いということです。そういう意味においては専門家もある意味小さな天才だと思います。

では、我々一般人は専門家になる事はできないのでしょうか。例えばこう考えてみてください。仮に自分が主婦だとして、アイザックニュートンが自分より美味しい料理を作れただろうかと考えれば、この分野においては自分も小さな専門家なのです。どんな小さなことであっても能力の差こそあれ、誰もがその分野の専門家になり得る可能性を持っているのです。

大切なことは「疑問に対する解を求めるあくなき追究心」を持つ事だと思うのです。そしてそれがその人にとってとても興味深いことであれば、その人にとってきっとすばらしい人生になるのだと思います。