流れ作業のような人生

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/1 18:51 | 最終変更
タツ  管理人   投稿数: 2447
現状、日本の就業者の約8割がサラリーマンという職に就き生活していると言われています。つまり殆どの人がサラリーマンを経験することになります。ではなぜサラリーマンになるかというとその殆どの人は自分で稼ぐという術を知らない、あるいは資金がないからではないでしょうか。そのサラリーマンの人生というのは、誕生→学生→就職→結婚→退職→年金生活このモデルコースを辿っているのです。この中でより高い収入を得るためにレベルの高い偏差値、レベルの高い大学、レベルの高い企業、レベルの高い役職を目指すのです。考えてみれば流れ作業のような人生ですねぇ。

これは、国が定めた条件的に優遇された制度の中で生きていくためのモデルコースとなっていて自分でも知らないうちに常識となっています。この制度というものは国民が単に生きていくための1つの手段で、幸せのモデルコースではありません。そのままレールに乗っかっていけばどうにかうまく生きることができるというもので、そのレールから外れると、犯罪ではなくともちゃんと乗っかっている人からバッシングを受けることもあります。例えば、独身である、無職である等です。

本人の努力、能力というものが左右するでしょうが、この制度ではほんの一握りの人が非常にうまくレールに乗り、良いか悪いかは別にしてとても高レベルな生活をしています。しかし、その人たちが人間的にも高レベルなのかというとそれは別問題です。職制に非常に敏感なサラリーマンには、別会社でも盲目的に高レベルの役職=人間的に高レベルだと勘違いしている人もいます。

さて、サラリーマンが仕事として過ごす時間というものは人生の中で非常に多くの時間を占めます。従って、理想的なことを言えば仕事を楽しくすることができるということが最も有意義な時間の過ごし方です。しかし、実際、そういう理想の職場はほとんどないでしょう。なぜなら、同じ仕事を目的として集められた人間というだけであって、それぞれ皆価値観が違うからです。仕事そのものに興味があって働く人、仕方なく働く人、お金に切羽詰まって働く人、暇つぶしに働く人、別の目的があって働く人、その他色々、それぞれに価値観が違う人たちが集まってそもそもうまくいくはずがないのです。職場環境の良し悪しというものは、構成されるそれぞれの人間の価値観、あるいは目標をどれだけ一致させることができるかどうかです。

人間の基本は利己主義にあります。つまり自分が最も有利になる意見、判断を下すのです。それがあからさまになればなるほど色々な人が集まる職場環境は悪くなるのです。多かれ少なかれストレスを感じるのは当たり前になっています。さらに自分に家庭があればなおさら生活維持とストレスの狭間に何十年も晒されることになります。強いストレスというものは下手すれば体あるいは精神に異常をきたすことがあります。個人差はありますが、もし、自分にとってそれ以上のストレスに耐えることができなければ自分を守るためにも無理せず思い切って辞めることも1つの選択肢です。なにも罪悪感を感じることはありません。日本人は責任感が非常に強い。しかし、責任感、生活を守るためにストレスの狭間で体を壊してしまってはもう働くことはできません。つまり資本がなくなってしまうのです。

その判断は自分にあるのです。今の時代、本当によりよい生活とは何かを考えさせられます。嫌々ながら働いていていつの間にか気が付いたら退職する年齢になっていたというのもどうなのでしょうか。そんな流れ作業のような人生の中で、常々自分が今何をしたいのか、何を目標としているのかということをしっかり持つことが大切で、そのことが人生を充実させる一つの手段となるのではないでしょうか。
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