ソロツーリングと気ままな旅

今では黒部アルペンルート内の観光名所となっている黒部ダムは、もともとは発電のために作られた施設です。日本最大級の水力発電でもあります。その年間発電量ですが、黒部川全体(上流のダムから下流のダムに至るまで)で約31億kWhとのことです。これは一般家庭で約100万戸が1年間に使用する電力量にあたります。

■黒部ダム

この数字は大きすぎてよく理解できないというのが正直なところなのです。しかし、このとてつもない大きな施設全体の発電力が実は、原子力発電の１号機分にもならないかも知れないという現実を突きつけられて、ちょっと考えさせられました。

原子力というとどうしてもあの広島の原爆が頭に浮かぶのです。たしかに発電するにはそれ相応のパワーを持っていると思いますが、安全面から考えれば放射線の影響、環境がとても心配です。しかし、現実的に私達が何気なく使用している電気はほとんど原子力発電に依存しているといっても過言ではないでしょう。

文明というものが発達すればするほど、ますます危険と背中合わせになって行くという現実になんとなく引っかかりを感じます。 我々が、このまま自分たちの生活の過ごし易さ、利便性のみを今後追求して行けば行くほど危険性が増していくのではないかとつい考えてしまうのです。

福島の原発事故に関連して、ついついこの投稿を思い出します。これからも文明と危険性というものはこのまま比例して行くものなのでしょうか。詳細を見る！