前任マーガレットチャンの業績-WHOは信用できる機関か??

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なし 前任マーガレットチャンの業績-WHOは信用できる機関か??

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 | 投稿日時 2021/6/6 10:15 | 最終変更
タツ  管理人   投稿数: 2447
現WHOのテドロス事務局長は昨年発生した武漢肺炎のパンデミックで中国寄りの政策を推し進め批判にさらされていることは周知のとおりですが、WHOで2期8年間就任した前任の事務局長マーガレットチャンもテドロス同様中華人民共和国政府からWHO事務局長選挙において候補として推挙され就任しました。マーガレットチャンの業績について調べてみました。中には英語の記事もあり読むのにも苦労しましたがまとめてみました。

マーガレット・チャン香港衛生署長時代
・1994年6月 香港衛生署長就任
・1997年7月1日 香港の主権がイギリスから中華人民共和国へ返還、移譲。
・1997年 香港で鳥インフルエンザ(H5N1)のヒト感染例が確認
・2003年 SARS(旧コロナウイルス)が中華人民共和国広東省を起点とし、大流行の兆しを見せ始めた。
引用:
世界はより良い医師を求めています マーガレット チャンの物議をかもした遺産の形は、世界保健機関の新しい責任者を探しています。By Natalie Huet January 22, 2017 10:12 pm https://www.politico.eu/article/world-looks-for-a-better-doctor/
・・・・1997年に世界で初めて鳥インフルエンザが流行したとき、彼女は当初、毎日鶏肉を食べていると自慢して、一般の人々を安心させようとしました。病気で 5 人が死亡したとき、彼女は島のすべての家禽の個体数を処分するように命じました。わずか 3 日間で推定 150 万羽の鳥が屠殺されました。彼女の行動はパンデミックを回避したことで賞賛され、病気を制御するための海外のモデルになりました。
2003年には、中国本土で発生した重症急性呼吸器症候群 (SARS) の発生により、世界中で 800 人が死亡し、そのうちの 3 分の 1 近くが香港で死亡したとき、別の大きな騒ぎが発生した。翌年、香港の議員たちは、チャン氏が中国政府に信頼できる情報を共有するよう十分に強く圧力をかけず、流行を封じ込めるのに十分な速さで行動しなかったことを非難した.

同じような記事が以下にも掲載されさらにこのような記事もありました。
マーガレットチャン - Margaret ChanWikipedia  site:nipponkaigi.netより
引用:
https://nipponkaigi.net/wiki/Margaret_Chan
彼女は「特に引き渡し後、官僚機構内のイデオロギー的および制度的慣行に埋め込まれた「通常通りのビジネス」の精神を象徴する無知と傲慢の象徴」となった。
 

この記事の中には マーガレット・チャン は中国の誤解を招く情報をそのまま信じて職務にあたったとされています。つまり中国の意向のままに行動する人物ということを示しています。この香港での功績からでしょうか、2003年から2005年まで、彼女は世界保健機関パンデミックインフルエンザの局長および伝染病の局長補佐を務めています。そして2006年に中国共産党の推挙でWHO国連事務総長に推挙され就任しています。

香港と言えば、2019年、2020年と大規模な香港民主化デモが行われましたが、1997年に「一国二制度」50年保障を掲げイギリスから中華人民共和国へ返還された後、2003年SARSが発生した頃にはもうすでに香港の官僚の中にマーガレットチャンのように中国の意向に沿って職務にあたっていた人が居たことは否めないと思われます。

マーガレット・チャンWHO国連事務総長時代
・2006年 中国共産党の推挙でWHO国連事務総長に就任
・2007年2月、チャンタイへの訪問中に、ジェネリック医薬品の品質に疑問を呈することにより、人道的および市民社会グループの怒りを引き起こした。
引用:
ジェネリック医薬品に関するWHO長官の立場は非難された マルワーン・マカン・マルカル 2007/3/13 https://web.archive.org/web/20070313200531/http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=36420
「WHOの新しいDG(事務局長)は貧しい人々のために立ち上がるべきだった」と、ワシントンD.C.を拠点とするより安価なジェネリック医薬品のロビー活動を行うナレッジ・エコロジー・インターナショナルの代表であるジェームス・ラブは付け加えた。 「これは悪いスタートだ。彼女は知的財産権について自分自身を教育する必要があります。」

タイのエイズ権利活動家も同様に批判的でした。 「WHOは、世界的な公衆衛生キャンペーンにおける自らの役割をより綿密に検討する必要があります。大手製薬会社の脅威に立ち向かわなければなりません」と、バンコクを拠点とする非政府組織 (NGO) のより安価な抗エイズ薬のキャンペーンであるエイズ アクセス財団のディレクター、ニミット ティエンダムは述べています。

非難は、昨年(2006年)11月に世界保健機関の責任者に任命されたマーガレット・チャン博士による木曜日のコメントに対するものでした。批評家によると、彼女は、高価なブランド薬のより安価な代替品を求めて戦っている発展途上国への支持を表明できなかったことが 2 度ありました。彼女が最終的に言ったことは、製薬業界を活性化させるはずだ、と彼らは付け加えた

安価な代替医療の擁護者にとって最も厄介だったのは、チャン氏がタイの国家健康安全保障局 (NHSO) を訪れた際のコメントであり、安価なジェネリック医薬品を確保するために「強制実施権」に訴える国々を急いで受け入れることに対して警告した.<br />
「強制実施権の適切なバランスを見つける必要があることを強調したいと思います。私たちはこのことについてナイーブであるわけにはいきません。質と量の両方で薬物にアクセスするための完璧な解決策はありません」と、金曜日の「 バンコックポスト」新聞によると、ChanはNHSOで語ったと伝えられています。

またこの記事から8年後対照的なこんな記事がありました。
引用:
「TPPは死に直結」感染者、医師らがデモ ―抗HIV薬の価格高騰 特許期間の延長で― (全国保険医新聞2015年12月25日号より) https://hodanren.doc-net.or.jp/news/iryounews/151225_sisk7.html
TPPの交渉で、ジェネリックを使いたい発展途上国などは新薬の特許保護期間を「5年間」と主張し、新薬ができるだけ短期間でジェネリックとして安く供給できるよう主張してきた。しかし、新薬を作る製薬会社の利益を守りたい米国は「12年間」を主張。閣僚会議では「実質8年間」で「大筋合意」した。世界各地からTPPで特許保護期間が延びることで治療薬の価格が高騰し「治療が受けられず死が近づく」との悲痛な叫びが上がっている。
WHO(世界保健機関)のマーガレット・チャン事務局長も、TPPでの薬価高騰に強い懸念を表明。製薬大手など大企業の政治的な力が大きくなりアルコール、たばこ、食品や生活習慣病対策などへ影響が出るのでは、と指摘する。


・2009~2010 豚インフルエンザ発生]
wikipedia 陳馮富珍(マーガレット・チャン)より
引用:
当時WHOの事務局長だった陳馮富珍(マーガレット・チャン)は新型インフルエンザをすべての人類の脅威として顕著な感染や死亡の被害が著しい事態を想定した警告であるフェーズレベル6/6と警告し、パンデミック(世界的大流行)を宣言した。しかし、初の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の対象にまでになった新型インフルエンザは前例のない保健当局と科学者と製薬会社が強力に連携する体制をもたらしたが、実際は他の季節性インフルエンザと大差ないレベルのインフルエンザで被害も小さな弱毒性であった。
 
引用:
WHO、製薬会社と癒着?新型インフルで欧州会議が調査 2010年1月13日13時34分 http://www.asahi.com/special/09015/TKY201001130139.html
【ローマ=南島信也】世界保健機関(WHO)と新型インフルエンザのワクチンを製造する製薬会社との癒着が、世界的大流行(パンデミック)を宣言したWHOの判断に影響を与えたとの疑惑が浮上し、欧州47カ国が加盟する欧州会議(本部・仏ストラスブール)は12日、調査を開始すると発表した。<br />
同会議保健衛生委員会の委員長で、感染症を専門とするドイツ人医師ボーダルク氏が「虚偽のパンデミック」との動議を提起したことが発端。仏リュマニテ紙のインタビューに「こんな厳戒態勢をとる正当な理由がない。WHO内のあるグループは製薬会社と癒着している」と、不透明な関係の存在を指摘した。
 
引用:
エジプトが国内すべての豚処分へ、FAOは再考促す 2009年4月30日3:43 午後12年前更新 ワールド https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-37788720090430
[カイロ/ローマ 29日 ロイター] エジプト政府は29日、新型インフルエンザの被害が世界的に拡大していることを受け、国内で飼育されている豚30万─40万頭すべてを殺処分にすることを決めた。

つまり、これはWHOと製薬会社との癒着の疑い、虚偽のパンデミックによる動物(豚)の被害を引き起こしたことになります。結果論ではありますが、こんな記事もありました。
引用:
欧州で大量余剰のインフルエンザワクチン、日本が大量購入で853億円分の税金を無駄 2015/11/18 06:07 https://news.goo.ne.jp/article/bizjournal/business/bizjournal-bj-17570.html
日本人は世界保健機関(WHO)に絶対的な信頼を寄せています。インフルエンザに関しては、全世界の予防の司令塔というイメージさえあります。2009年4月、WHOが「メキシコで発生した新型インフルエンザが短期間のうちに米国にも広がり2500人が感染、死者が150人も出ている」という発表を行って注意を喚起した時も、日本は迅速に対応し空港で厳重な検疫体制を取りました。

同年6月にWHOは警戒レベルを最高段階である「フェーズ6」に引き上げました。これは、感染力が強く毒性も高いインフルエンザが世界規模で流行することを意味します。WHOは妊婦、生後6?59カ月の乳幼児、高齢者などへの優先的なワクチン接種を推奨するとともに、大流行に備えて各国の政府に抗インフルエンザ薬「タミフル」の備蓄を勧告しました。日本では、その前から連日、感染症の専門家たちがテレビに出て、スペイン風邪を引き合いに出して視聴者の恐怖心を煽っていたので、このフェーズ6への警戒レベル引き上げは国民の不安をさらに上昇させ、老いも若きもこぞってワクチン接種を希望するようになりました。


・2010年 北朝鮮訪問
マーガレットチャン - Margaret ChanWikipedia  site:nipponkaigi.netより
引用:
2010年4月に北朝鮮を訪問した後、チャンは栄養失調は国の問題であるが、北朝鮮は問題であると述べた。北朝鮮の医療制度は、医療スタッフが豊富であるため、多くの開発途上国の羨望の的となるでしょう。彼女はまた、アジアの他の地域で新たに浮上している問題である肥満の兆候がこの国になかったことにも言及した。チャンのコメントは、2001年に北朝鮮の医療制度が崩壊寸前であると述べた彼女の前任者であるグロハーレムブルントランドのコメントからの重要な逸脱を示した。局長の評価は、彼女の発言を「シュール」と呼んだウォールストリートジャーナル社説を含めて批判された。論説はさらに、「チャン氏は北朝鮮との接触を維持するために現実にウインクしている、または彼女は自分自身をだまされることを許した」と述べた。

マーガレット・チャンのこの主張を信じる人は恐らく少ないでしょう。また、 公衆衛生の専門家に、世界の保健責任者として最も尊敬する人物を尋ねるとという記事の中で彼女の前任者である グロハーレムブルントランドの名前が挙がっています。
引用:
前述の世界はより良い医師を求めています。マーガレット チャンの物議をかもした遺産の形は、世界保健機関の新しい責任者を探しています。 By Natalie Huet January 22, 2017 10:12 pm より
ジュネーブ―世界最高の医師であるマーガレット・チャンは、インフルエンザのパンデミックの最中に誤報を流し、最も致命的なエボラ出血熱の流行を封じ込められなかった女性として最もよく知られています。・・・・公衆衛生の専門家に、世界の保健責任者として最も尊敬する人物を尋ねると、1998 年から 2003 年まで WHO を運営し、たばこ規制に関する世界初の条約を擁護したグロ・ハーレム・ブルントランドを常に挙げます。恐れられ、尊敬されていたタフなノルウェー人。


・2011年 台湾への政治的な圧力
Wikipedia 陳馮富珍より
引用:
2011年5月には中華台北の名義でオブザーバー加盟している台湾(中華民国)を「中国台湾省」と呼ぶように内部通達していたことがわかり、中華民国外交部から抗議を受けている。2016年には民主進歩党政権が成立した台湾に一つの中国を特記したWHO総会の招待状をおくり、2017年には中国政府の意向を受けて台湾を招待しなかった


・2012年中東呼吸器症候群(MERSコロナウイルス)の流行
・2014年西アフリカエボラ出血熱発生
マーガレットチャン - Margaret ChanWikipedia  site:nipponkaigi.netより
引用:
2014年と2015年チャンは西アフリカでのエボラウイルスの流行に対するWHOの反応が遅いため、再びひどく批判されました。


・2015年ウイルス名称のガイドライン発表
引用:
名称のガイドラインはなぜつくられたのか
https://www.osaka.med.or.jp/doctor/doctor-news-detail?no=20150826-2758-8&dir=2015
2015年5月8日、WHOは新興感染症を名付ける上での”best practice”を発表した。事務局長補ケイジ・フクダ氏曰く、「ブタインフルエンザ」や「中東呼吸器症候群」などは特定地域のイメージダウンや往来や交易の阻害、ひいては特定の動物の虐殺に繋がり、地域の生命や生活に深刻な結果をもたらす名称決定についてのガイドライン(2015年5月)を発表している。

因みに含んではいけない要素は地理的な位置、人の名前、動物や食品の名前、特定の文化や産業の名前とされています。しかしながら実務面にて不合理なこのような記事もあります。
引用:
門田隆将氏が〝中国株〟表記回避に苦言「怖いなら、日本はさっさと中国の属国に」2021/5/15(土) https://news.yahoo.co.jp/articles/3626ef73717274e271b6a285cc9908133534c7f1

新型コロナは2019年の後半ごろ、中国・武漢市で確認されたという説が有力視されているが、中国政府はウイルス起源には明言を避けている。そんななか、朝の情報番組が変異ワクチンに対するファイザー製ワクチンの有効性について特集。その中で「イギリス株」「南アフリカ株」「ブラジル株」「インド株」などの呼称で変異株を紹介。変異前のウイルスに関しては「従来株」と表現した。


問題はウイルスの名称ではない
このように起源の地域名称は実際には変異株について大手メディアが「イギリス株」「南アフリカ株」「ブラジル株」「インド株」などと地域名を呼称しそれが特定地域の差別には繋がってはおらず非常にわかりやすいと認識されています。そもそも発生地の名称を挙げ発生源を特定し今後2度と発生しないように策を練るといういうのが全人類の課題です。

また、豚インフルエンザという動物の名称が豚を殺傷することになったのではなくWHOの製薬会社との癒着が指摘され虚偽のパンデミックの発表によって殺傷されたのです。いずれにしてもWHOが正確な情報をいち早く発信すれば起こりえなかった事象でもあります。そもそもWHOなど国際機関には贈収賄を取り締まる機関などはなくその国際機関によって罰せられることもありません。原因はWHOの組織のあり方にあり、名称の問題としてすり替わっているのです。

2015年に名称のガイドラインが発表されたタイミングはなにか意味があるのかと考えてみたら、その前年(2014年)に大変危険な実験の為、アメリカ国内では中止となった機能獲得実験(コロナウイルスの感染力を人工的に高めその対処方法を研究する実験)を武漢ウイルス研究所にの委託をしています。これはタイミング的にも中国はパンデミックになる危険性を察知し最悪地域名がでないように先にWHOを利用して手を打ったとも考えられます。
引用:
【解説】 新型ウイルスの「研究所流出」説、証拠はあるのか?2020年4月18日 https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52335189
アメリカ国務省の公電によると、在中アメリカ大使館の職員から、中国・武漢市にあるウイルス研究所のバイオセキュリティーについて懸念の声があがっている。この研究所は、新型コロナウイルスのアウトブレイク(大流行)が最初に世界の注目を集めたのと同じ都市にある。


さて、マーガレットチャンについては正直で真面目な人である反面、誘導されやすい(利用されやすい)官僚的な印象があります。結果的にはWHOの事務局長には相応しくなかったのではないかというのが私の印象です。前述のとおり現在のWHOテドロス事務局長もどちらかというと中国寄りだとの批判があります。また、今の国際機関であるWHOの判断を権威あるものとして全面的に受入れるのは間違っていると思います。
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