世界の旅と地図

スペインの街並みが残る都市ビガン(フィリピン)

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2014/5/16 20:09 投稿者: kuromame (記事一覧) [ 7667hit ]

ビガンの街並み

馬車が似合う街

馬車で観光

バギオからバスで片道5時間かけてビガンという街へ行ってきました。ビガンはスペインの街並みが残る世界遺産の街。フィリピンは西暦1500年代から300年以上もの長い間スペインの植民地にされていました。その時に貿易の拠点として発展した街で現在でもヨーロッパ風の建物が残っています。そんな建物と石畳の道路はまるで映画で見る中世ヨーロッパ。フィリピンにいる事を完全に忘れてしまう。

建物も完全なヨーロッパ風ではなく独特なアジアっぽい雰囲気が出ていて良い感じ！多分ここにしかない建物やと思う。こういう場所には馬車が似合う。フィリピンの芸能人？が馬車に乗って撮影してました。

馬引きのおじさんに馬車の値段を聞くと2人で1時間150ペソ（350円）だったので乗ってみた。ビガンで馬車に乗った事があるフィリピン人が京都に来て人力車の料金なんか聞いたら度肝抜かれるやろうな。馬車は途中でビガンの中心街周辺の市場や博物館に寄ってくれます。

博物館はヨーロッパ風の木造建屋。館内は見た感じ神戸北野の異人館と同じ造り！欧米人がアジアで木造の家を建てるとどれもこんな感じになるんかな。この街も第二次世界大戦中は日本軍の占領下だったので博物館には日本軍の服やヘルメットなんかも展示しています。

昔はビガンと同じ様なスペインの街並みが他の都市でもたくさんあったそうです。ところが太平洋戦争でほとんど都市が全壊してしまって、現在ここまで綺麗に街並みが残っているのはビガンだけになってしまったそうです。実はアメリカ軍はビガンも焼き払うつもりでした。でも当時ビガンに配属していた2人の日本人将校は自分達の妻が住むビガンの街を壊したくないがために命令に背き日本軍をビガンから撤退させました。そのためアメリカ軍も攻撃を実行せず、ビガンは今もスペイン統治時代の街並みが残されています。という事をwikipedia先生に教えてもらいました。笑

こんな事があったなんて全く知らんかった。この話は5年ほど前にフィリピンで映画化されているそうなのでバギオ滞在中にDVDを探して見てみたい。フィリピンは中国とも頻繁に貿易していたのでヨーロッパ風の建物以外にも東洋風の建築物があります。ちょっと中華風の建物。これなんか日本の田舎にありそうな建屋。