古寧国民小学校とその周辺(台湾)
ゲストハウスの近くには小学校があります。朝の散歩のついでに立ち寄ってみました。日本と同じように警備員なのかスクールガードの人なのか門の前に立っています。中に入っても良いかどうか尋ねると日本と違って良いみたいです。中に入ってびっくり中庭の広さ、運動場もトラック形式で電光掲示板まで設置されています。日本の小学校とは豪華さが格段に違います。電光掲示板を見ていると卓球の試合で良い成績を出した子供が掲示板に表示されているようです。トラックでは朝早くから子供たちが走って運動をしています。遠くにはバスケットのコートなどもあるようです。日本でこれだけの設備を備えた小学校は見たことがありません。
電光掲示板の下の廊下を通った時に気付いたのですが、「戦争無情 和平無價 中国人的覚醒」と掲示されています。日本の小学校ではこういうような戦争、平和に関する掲示は見たことがありません。現地の人に尋ねてみると昔はなかったらしく2年ほど前から掲示されたようです。「戦争無情 和平無價」は「平和が何より大事だから、戦争などはやめよう。」との解釈で、「中国人的覚醒」という解釈は「台湾の人も中国の人も同じ先祖を共有する中国人だから、それを意識して(覚醒して)、仲良くしましょう。」の意味かもしれないということです。人によってはこの中国人というのは共産党の事と解釈する人もいます。中国内紛の戦場となった島ならではの切実な願いが現れているように思います。
中を見ていると学校の職員らしき人がこの近所の景色(ゲストハウスの周辺)は綺麗だと教えてくれたので朝の散歩ついでに歩いてみました。この辺りは戦時中には最前線になっていたようですが日本とは違う田舎の長閑な風景があります。朝ということもありますがなんとなく落ち着く風景です。寺っぽいのも意外と沢山建っています。
ゲストハウス周辺の風景 寺(祖先を祀るための建物もあるようです)地図 [KML] [地図表示] |