甘孜県(中国)
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康定に1泊し、翌朝6時のバスで次の街、甘孜(ガンゼ)へ向かいました。康定から甘孜までは約9時間。出発してからすぐに180度カーブを走り続けながら、一気に標高が1000mほど高くなるというなかなかの悪路です。走り出してすぐに周りの乗客が嘔吐し始め、バスに設置されているゴミ箱はビニール袋まみれになっていました。僕らは基本的に車酔いしないので何もなかったです。
途中の砂利道ですれ違った対向車のトラックとの距離は5cm。そんななか、チベット語のカラオケ映像が流れる。車内はえらい事になっていましたが、車窓からの景色は最高でした。チベットの高地に住むヤクという牛。標高2800mの康定で買ったお菓子の袋が破裂しそうなほど標高が上がっていく。予定通り約9時間で甘孜に到着。
標高3500mという高地なので、少しだけ頭痛がしました。そこから徒歩で中心街へ。宿は予約してなかったので、バスで知り合った中国人が泊まるというホテルに宿泊することにしました。甘孜大酒店(ガンゼホテル)という街の名前を使っていますが、洗面所の蛇口はこんな感じ。手を洗うだけで地面がびしょびしょになります。便器のすぐ上にシャワーがあり、使えばトイレが水浸しになるというアジア式。シャワーのノズルもただの飾りで、レバー部分から噴水の様にお湯が飛び出してきます。ただ、部屋の窓から見ることができるこの山々は絶景でした。遠くにゴンパも見えます。
街のなかを散策してみましたが、中心街へ行ってみてびっくり。インドにそっくりな通りがありました。人がうざくない版のニューデリーです!信号は逆向き、色は青と赤のミックス!甘孜は康定のようにインフラが整っているわけではなく、リアルな東チベットの街です。お洒落なカフェなんかあるわけもなく… と思っていたらメイン通り沿いでHADA Cyber Cafeという看板を発見。細い階段を上がって行くと、まさかのネットカフェがありました。日本にある漫画喫茶と何ら変わらない作りです。何故か中島みゆきの『銀の龍の背にのって』のチベット語版が流れていました。ネットを使うには、中国のIDカードが必要だと言われたけど、持ってない事を伝えるとWi-Fiだけ使わせてもらえました。良い休憩所になりました。この日の夜は近所の食堂で炒飯と餃子を注文。なかなか美味しかったです。翌日もまたまた移動なので、早めに就寝。
翌朝、ラルンガルへ行く事ができるタクシーを探しに町の中心街へ向かいました。実は、今回の目的地であるラルンガルは、今年の6月から外国人立ち入り禁止になっているそうです。ラルンガル周辺には、いくつか外国人を追い返す検問所があり、そこを通らなければラルンガルゴンパに辿り着くことができません。でも知人から気になる情報も耳にしていました。その情報とは、上記の検問所が夜中なら見張りの警察がおらず、ゲートも開きっぱなしだというもの。本当にそんなゴールデンタイムが存在するのかと半信半疑だったけど、ここは東チベット。
もしここが日本なら間違いなく24時間体制で警備されているだろうけど、取り締まるのは中国の警官。夜中に検問所を突破できる可能性を信じて、タクシーをチャーターしようと考えていました。という事でまずは信頼できそうなタクシー探し。タクシーが集まる場所を探しに街を散策。すると、いつの間にか細い裏道に入っていて、沢山の人が一つの方向へ歩いて行くのが目に入りました。何となく気になったのでついて行ってみると、大きなお寺に辿り着きました。大通りから僅か徒歩5分ほどの所にも関わらず、とても静かな場所。
子供から老人まで地元の人達が熱心にお寺のマニ車を回していました。朝早くにも関わらず、沢山の僧侶と地元の人達が続々とやってくる。お経を唱えていたり、手持ちのマニ車を回していたり、五体投地をしていたり、皆それぞれ違った方法でお参りをしていました。僕がお土産用に買ったチベットの数珠を手に持っていると、道行く人がこちらをじっと見ながら通り過ぎていく。とても不思議な空間で、まるで異次元の世界にいるようでした。
その後、大通りに戻ってタクシー乗り場を発見。感じの良い客引きの兄ちゃんにラルンガル周辺の情報を筆談で聞いてみたところ、確かに夜はゲートが開いていて、通過できそうだとのこと。ちなみに外国人立ち入り禁止という情報も知っていました。ただ、僕はチベット語も中国語も話せないし、向こうも英語は話せず、全て漢字の筆談でやり取りしたので、どこまで伝わっているかはわからず。チャーター料金は悪くなかったけど、ラルンガル周辺のことについては、そこまで詳しいというわけではなさそうだった。
本当に一発勝負で失敗したら成都まで追い返されてしまうので、もう少し考えてから決めることに。客引きの兄ちゃんには考えてから1時間後に戻ってくると伝えました。立ち去ろうとすると、「ところでどこの国出身?」的な事を聞かれたので、「ジャルベン(チベット語で日本)。」と答えると、客引きの兄ちゃん達が一気に笑顔になり、親指を立てながら「ジャルベン!ジャルベン!グー!」と言われました。
日本はチベット人に好かれていると聞いたけど、何でなんだろう同じ仏教徒が多い国やからかな。続けて、親指を下に向けながら「チャイナ、ハングア(中国語で韓国)、ブー!」と言いながら、周りの客引きも頷いていました。チベット人の立場からすると、中国が嫌いなのはわかるとして、なぜ韓国もブーなんやろ。チベットは韓国と仲が良くないのか、それともただ個人的に嫌いなのか、言葉が通じないのでわからず終い。とりあえず、どうやってラルンガルに行こうかと考えながら街を散策。家の造りが凝ってます。大通りをまっすぐ歩いていると、街外れのビュースポットにたどり着きました。絶景です。
後で知ったけど、甘孜は景色が良いという事で有名な街なんだそうです。一旦ホテルに戻り、これから移動をどうするか考えたあと、ここからタクシーで一気に行ってしまおうと決め、さっきのタクシー乗り場へ。でも、さっき話した客引きの兄ちゃん達はもういませんでした。仕方ないので、とりあえずもう少しラルンガルに近い町、ルーフォーへ向かうことにしました。
途中の砂利道ですれ違った対向車のトラックとの距離は5cm。そんななか、チベット語のカラオケ映像が流れる。車内はえらい事になっていましたが、車窓からの景色は最高でした。チベットの高地に住むヤクという牛。標高2800mの康定で買ったお菓子の袋が破裂しそうなほど標高が上がっていく。予定通り約9時間で甘孜に到着。
標高3500mという高地なので、少しだけ頭痛がしました。そこから徒歩で中心街へ。宿は予約してなかったので、バスで知り合った中国人が泊まるというホテルに宿泊することにしました。甘孜大酒店(ガンゼホテル)という街の名前を使っていますが、洗面所の蛇口はこんな感じ。手を洗うだけで地面がびしょびしょになります。便器のすぐ上にシャワーがあり、使えばトイレが水浸しになるというアジア式。シャワーのノズルもただの飾りで、レバー部分から噴水の様にお湯が飛び出してきます。ただ、部屋の窓から見ることができるこの山々は絶景でした。遠くにゴンパも見えます。
街のなかを散策してみましたが、中心街へ行ってみてびっくり。インドにそっくりな通りがありました。人がうざくない版のニューデリーです!信号は逆向き、色は青と赤のミックス!甘孜は康定のようにインフラが整っているわけではなく、リアルな東チベットの街です。お洒落なカフェなんかあるわけもなく… と思っていたらメイン通り沿いでHADA Cyber Cafeという看板を発見。細い階段を上がって行くと、まさかのネットカフェがありました。日本にある漫画喫茶と何ら変わらない作りです。何故か中島みゆきの『銀の龍の背にのって』のチベット語版が流れていました。ネットを使うには、中国のIDカードが必要だと言われたけど、持ってない事を伝えるとWi-Fiだけ使わせてもらえました。良い休憩所になりました。この日の夜は近所の食堂で炒飯と餃子を注文。なかなか美味しかったです。翌日もまたまた移動なので、早めに就寝。
翌朝、ラルンガルへ行く事ができるタクシーを探しに町の中心街へ向かいました。実は、今回の目的地であるラルンガルは、今年の6月から外国人立ち入り禁止になっているそうです。ラルンガル周辺には、いくつか外国人を追い返す検問所があり、そこを通らなければラルンガルゴンパに辿り着くことができません。でも知人から気になる情報も耳にしていました。その情報とは、上記の検問所が夜中なら見張りの警察がおらず、ゲートも開きっぱなしだというもの。本当にそんなゴールデンタイムが存在するのかと半信半疑だったけど、ここは東チベット。
もしここが日本なら間違いなく24時間体制で警備されているだろうけど、取り締まるのは中国の警官。夜中に検問所を突破できる可能性を信じて、タクシーをチャーターしようと考えていました。という事でまずは信頼できそうなタクシー探し。タクシーが集まる場所を探しに街を散策。すると、いつの間にか細い裏道に入っていて、沢山の人が一つの方向へ歩いて行くのが目に入りました。何となく気になったのでついて行ってみると、大きなお寺に辿り着きました。大通りから僅か徒歩5分ほどの所にも関わらず、とても静かな場所。
子供から老人まで地元の人達が熱心にお寺のマニ車を回していました。朝早くにも関わらず、沢山の僧侶と地元の人達が続々とやってくる。お経を唱えていたり、手持ちのマニ車を回していたり、五体投地をしていたり、皆それぞれ違った方法でお参りをしていました。僕がお土産用に買ったチベットの数珠を手に持っていると、道行く人がこちらをじっと見ながら通り過ぎていく。とても不思議な空間で、まるで異次元の世界にいるようでした。
その後、大通りに戻ってタクシー乗り場を発見。感じの良い客引きの兄ちゃんにラルンガル周辺の情報を筆談で聞いてみたところ、確かに夜はゲートが開いていて、通過できそうだとのこと。ちなみに外国人立ち入り禁止という情報も知っていました。ただ、僕はチベット語も中国語も話せないし、向こうも英語は話せず、全て漢字の筆談でやり取りしたので、どこまで伝わっているかはわからず。チャーター料金は悪くなかったけど、ラルンガル周辺のことについては、そこまで詳しいというわけではなさそうだった。
本当に一発勝負で失敗したら成都まで追い返されてしまうので、もう少し考えてから決めることに。客引きの兄ちゃんには考えてから1時間後に戻ってくると伝えました。立ち去ろうとすると、「ところでどこの国出身?」的な事を聞かれたので、「ジャルベン(チベット語で日本)。」と答えると、客引きの兄ちゃん達が一気に笑顔になり、親指を立てながら「ジャルベン!ジャルベン!グー!」と言われました。
日本はチベット人に好かれていると聞いたけど、何でなんだろう同じ仏教徒が多い国やからかな。続けて、親指を下に向けながら「チャイナ、ハングア(中国語で韓国)、ブー!」と言いながら、周りの客引きも頷いていました。チベット人の立場からすると、中国が嫌いなのはわかるとして、なぜ韓国もブーなんやろ。チベットは韓国と仲が良くないのか、それともただ個人的に嫌いなのか、言葉が通じないのでわからず終い。とりあえず、どうやってラルンガルに行こうかと考えながら街を散策。家の造りが凝ってます。大通りをまっすぐ歩いていると、街外れのビュースポットにたどり着きました。絶景です。
後で知ったけど、甘孜は景色が良いという事で有名な街なんだそうです。一旦ホテルに戻り、これから移動をどうするか考えたあと、ここからタクシーで一気に行ってしまおうと決め、さっきのタクシー乗り場へ。でも、さっき話した客引きの兄ちゃん達はもういませんでした。仕方ないので、とりあえずもう少しラルンガルに近い町、ルーフォーへ向かうことにしました。
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