ソロツーリングと気ままな旅

   [地図表示]

 

ドイツのミュンヘンにあるレジデンツ博物館です。1385年シュテファン3世によって建設が開始され、旧バイエルン王国のヴィッテルスバッハ家の宮殿として一般公開しています。また、戦争で被害を受けるも修復され現在に至っています。他にここは国立歌劇場、ホールなどにも利用されているようです。この国立歌劇場前に建てられた銅像は、1806年バイエルン王に即位したマクシミリアン1世の銅像です。

ここの受付には、ルートヴィヒ２世の肖像画が飾られていて、どこかで見たようなと考えてみたら、フュッセンにあるノイシュヴァンシュタイン城を建てた人物と一緒でした。つまり彼が幼少の頃この宮殿で過ごしたことを示しています。この博物館には日本語の案内が一切なく、理解できなければただの金持ちの道楽としか受け取られません。是非日本語もガイドに加えてほしいものです。



私の主観ですが、そもそもバイエルン王国はミュンヘンのこの宮殿を中心に１８００年頃から１９００年頃までの約１００年間この地方を治めていたとされています。宮殿に飾られている多くの贅沢な調度品などを見るとかなりいい暮らしをしていたものと思われます。もともとヴィッテルスバッハ家という家系は財産を持っていた家系で一般庶民とは金銭感覚がかけ離れていたのかも知れません。どこの国もそうでしょうが、金持ちが権力を握って国政を握るとろくなことがない。国政を担っていたとしたら何をしたのか知りたいものです。

また、ノイシュヴァンシュタイン城の調度品等、城自体も含めルートヴィヒ２世はかなりのお金を使ったものと思われます。他にもまだ城を建てる計画をしていたようです。そんな浪費ぶりを見た家来ならきっと我々の給料も上げろよと思ったことでしょう。案の定、ルートヴィヒ２世は家来から精神異常を突き付けられ、幽閉されたようです。

しかし、おもしろいことにミュンヘンで宿泊した宿(ホテル エーダー)にも、おじいさん、お父さん、息子と思われる３人の国王の肖像画を飾っていたのです。宿のおじいさんが、おじいさんの肖像画がルートヴィヒ３世、お父さんの肖像画がルートヴィヒ1世　息子の肖像画がルートヴィヒ２世と説明してくれ、ルートヴィヒ1世はたくさんの妻がいて、隣の部屋にその女性たちの肖像画が飾られていたのです。おもしろい。。。多分ミュンヘンの一般庶民にとってはこれらの国王は自慢の国王なのだと思います。

この中で一番幸せだった国王はルートヴィヒ1世でしょう。女性問題で退位した後、他の国王の誰よりも長生きし、退位後の人生が誰よりも長い。きっと女性と幸せに暮らしたものと思われます。

 

GNavi   (based on MyAlbum-P)