ベツレヘムの壁(イスラエル)
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キリスト教の聖地を観光した後、テツ君とは別行動して、カイト君と一緒にパレスチナ自治区のベツレヘムに行ってきました。ベツレヘムはエルサレムの旧市街にあるバス停からバスに乗って約40分ほどの場所にあります。ベツレヘムに行ったのは、分離壁を見るためです。パレスチナからのテロを防止するという名目でイスラエルが建てた壁です。分離壁ができたのは2002年と昔の事ではなく、今も国際的非難を浴びています。
この壁には世界中のアーティストや平和活動家によってパレスチナに関する様々なメッセージやアートが描かれています。ユダヤ教徒らしき恰好をした人が黒いビームなものを出しているもの。日本語も書かれていました。
世界中で絵を描いているバンクシーという正体不明のアーティストの絵。兵士を取り調べる少女。風船で壁を越える少女。
人と比べてもわかるように物凄い高さの壁。イスラエルはこれを壁ではなく、ただの柵だと言っているらしいけど、見ての通りどうみても柵には見えない。壁の前には民家や商店もあります。昔は壁の向こう側にもパレスチナ人の家がありました。コーラを買うために入った壁沿いの商店で、スタッフの兄ちゃんに壁に絵を描いた事があるかと訊ねると、「俺たちは監視カメラで見張られているので顔が割れるし書けないんだ。」と言っていました。よく見ると壁の上の方には監視カメラがあった。
何かしようとすると監視塔から見張りのイスラエル兵が発砲してくるそうです。その後、兄ちゃんは呟くように「俺たちが何かすると思うか?俺たちはテロリストか?ありえない。イスラエルのやってる事は間違ってる。」と言っていました。そう言いたくなる気持ちは聞くだけでも痛いほどわかる。
今まで自分達が生活していた街にいきなり壁を建てられるんです。腹立たしいなんて言葉じゃ収まらない。その商店に遊びに来ていた近所で車の修理工場を営む温厚で優しいおっちゃん。車で有名な壁絵スポットを案内してくれました。その後は壁沿いでたまたま見つけた土産屋に入ってみた。
その店はお土産を売りながら観光客に壁についての説明会も開いていました。ちょうど他の観光客に壁の説明をしていたので聞いてみました。店の女性オーナーいわく、分離壁は何の説明もなく建設されたそうです。当初、大人数のイスラエル兵が突然現れ、オーナーの家の数メートル先を封鎖しました。オーナーは何をしているのかとイスラエル軍に聞こうと近づいた時、いきなり銃で思いっきり殴られたそうです。
それから壁ができるまでの間、街の人が夜に建設中の壁に近づこうものならスナイパーのレーザーを額に当てられたそうで、今も思い出してもぞっとすると話していました。壁が完成したせいで、この女性は数十メートル先にあった親戚の家にいくために何キロも大回りして行かなくてはいけないようになりました。
宿の情報ノートを見たところイブラヒムじいさんも例外ではなく、壁の建設によって所有していた家が奪われてしまったそうです。これは壁から数百メートル先にある商店の窓。やたらと穴が空いていました。よく見るとその隣の建物も。
商店前にいた兄ちゃんになんで穴が空いているのかと聞いたところ、先月イスラエル兵が壁の監視塔から突然発砲してきたそうです。思わず「なんで?!」と聞いてしまったけど、「わからない。突然だ!こっちが聞きたいぐらいだ。」と言っていた。こういう事はよくあるそうです。パレスチナとイスラエルの問題が解決されるにはまだまだ時間がかかりそう。一刻も早く以前の様に平和に暮らせる日がくる事を心から願います。
この壁には世界中のアーティストや平和活動家によってパレスチナに関する様々なメッセージやアートが描かれています。ユダヤ教徒らしき恰好をした人が黒いビームなものを出しているもの。日本語も書かれていました。
世界中で絵を描いているバンクシーという正体不明のアーティストの絵。兵士を取り調べる少女。風船で壁を越える少女。
人と比べてもわかるように物凄い高さの壁。イスラエルはこれを壁ではなく、ただの柵だと言っているらしいけど、見ての通りどうみても柵には見えない。壁の前には民家や商店もあります。昔は壁の向こう側にもパレスチナ人の家がありました。コーラを買うために入った壁沿いの商店で、スタッフの兄ちゃんに壁に絵を描いた事があるかと訊ねると、「俺たちは監視カメラで見張られているので顔が割れるし書けないんだ。」と言っていました。よく見ると壁の上の方には監視カメラがあった。
何かしようとすると監視塔から見張りのイスラエル兵が発砲してくるそうです。その後、兄ちゃんは呟くように「俺たちが何かすると思うか?俺たちはテロリストか?ありえない。イスラエルのやってる事は間違ってる。」と言っていました。そう言いたくなる気持ちは聞くだけでも痛いほどわかる。
今まで自分達が生活していた街にいきなり壁を建てられるんです。腹立たしいなんて言葉じゃ収まらない。その商店に遊びに来ていた近所で車の修理工場を営む温厚で優しいおっちゃん。車で有名な壁絵スポットを案内してくれました。その後は壁沿いでたまたま見つけた土産屋に入ってみた。
その店はお土産を売りながら観光客に壁についての説明会も開いていました。ちょうど他の観光客に壁の説明をしていたので聞いてみました。店の女性オーナーいわく、分離壁は何の説明もなく建設されたそうです。当初、大人数のイスラエル兵が突然現れ、オーナーの家の数メートル先を封鎖しました。オーナーは何をしているのかとイスラエル軍に聞こうと近づいた時、いきなり銃で思いっきり殴られたそうです。
それから壁ができるまでの間、街の人が夜に建設中の壁に近づこうものならスナイパーのレーザーを額に当てられたそうで、今も思い出してもぞっとすると話していました。壁が完成したせいで、この女性は数十メートル先にあった親戚の家にいくために何キロも大回りして行かなくてはいけないようになりました。
宿の情報ノートを見たところイブラヒムじいさんも例外ではなく、壁の建設によって所有していた家が奪われてしまったそうです。これは壁から数百メートル先にある商店の窓。やたらと穴が空いていました。よく見るとその隣の建物も。
商店前にいた兄ちゃんになんで穴が空いているのかと聞いたところ、先月イスラエル兵が壁の監視塔から突然発砲してきたそうです。思わず「なんで?!」と聞いてしまったけど、「わからない。突然だ!こっちが聞きたいぐらいだ。」と言っていた。こういう事はよくあるそうです。パレスチナとイスラエルの問題が解決されるにはまだまだ時間がかかりそう。一刻も早く以前の様に平和に暮らせる日がくる事を心から願います。
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