メルズーガ(モロッコ)
[地図表示]
砂漠の街メルズーガまでバスで行けない事が分かった僕らはマラケシュ発のメルズーガツアーを探す事にしました。マラケシュにはいくつものツアー会社があるけどHotel Afriquiaという安宿でなかなか良いツアーの代行をしているという情報を入手したのでその宿を探す事に。
フナ広場から徒歩2分の所にある怪しげな細い通りに入り、安宿が並ぶエリアへ。偶然ナオトインティライミが世界一周中に泊まってた宿を発見。そしてHotel Afrquiaも発見!カウンターに感じの良いスタッフが居て、砂漠ツアーについて聞きたいというと、もうすぐオーナーのオマールという人物がいるので30分ほど待ってと言う。
泊まってもないのに向こうからWi-Fiを使って良いと言ってくれたので全く暇もせず、30分後にオマール登場。英語と片言の日本語でメルズーガ1泊2日ツアーについて詳しく説明してくれました。メルズーガのサハラ砂漠はマラケシュから遠いので通常2泊3日以上のツアーしかなく、1泊2日だとマラケシュから近いザゴラ砂漠のツアーになります。
でも今回は異例の大豪雨でザゴラ行きの山道が完全にシャットダウンしてしまっているので、今週だけ1泊2日のツアーでも全て強行でメルズーガへ行くとのこと。メルズーガ行きの道も封鎖されているので、その道を避けながら遠回りして行くという。
詳細は朝マラケシュを出発して夜7時ごろメルズーガの町のなかにあるホテルでご飯を食べたあと、ラクダに乗って星空を見ながら砂漠のテントに行き、翌朝サンライズを見てから帰るというツアーです。
ただしマラケシュからメルズーガまでバンで片道11時間もかかる。それでも僕はメルズーガの町から広がるサハラの大砂漠が見たかったし、オマールの人柄も良さそうだったのでこのツアーに参加する事にしました。ちなみにHotel Afrquiaも安くて良さそうなのでツアー後の滞在予約をしました。翌明朝、Hotel Afrquia前に行き、そのあとツアーのスタッフが迎えに来ました。
バスターミナル近くの広場に連れて行かれて待つこと1時間。人が続々と集まってきてバンではなくエルグランドサイズのワーゲンカーに乗りました。今回はバンではなく、この車で行くことになったらしい。バスやバンより断然乗り心地が良いのでラッキー!同乗者はイギリス人2人とアイルランド人2人とフランス人のゲイカップルと僕らの計8人だけ。
朝8時すぎにマラケシュを出発してから約2時間ごとのトイレ休憩と14時に昼食タイムがあるだけで車を降りて観光などはなし。夕方には皆かなり疲れていました。そしてさらに走りに走ること4時間。到着予定だった午後7時、日が沈んで、メルズーガまであと1時間半ほどで着くという所で何故か車が完全に停車。何もない荒野の大通りでまさかの大渋滞が発生していた。しかも何十分待っても全く動く気配がない。
皆で車を降りて渋滞している方に歩いていくこと約500m。渋滞の先頭に停まっている車の先にはまさかの川!大雨の影響で道が川になっていた。この時はマラケシュにUターンすることを覚悟しました。2度もバスで行けず、3度目の今回も行けないなら、もうメルズーガを諦めようとこの時は思いました。
しかし待つこと1時間。一斉にクラクションの音が鳴り始め、一部の車が移動し始めました。普通車が脇道に逸れて真ん中の道を空けたと思ったら、なんと何台かの大型トラックが川の濁流を強行突破し始めました。
それを見た僕らのバンの運転手は何を血迷ったのか大型トラックの後に続き、川の前で一時停止。まさかと思った次の瞬間、野次馬の歓声を受けながら僕らのバンが川に突っ込んだ。車は大揺れでこの時は本気で沈むんじゃないかと思ったけど、同乗していた欧米人達は大はしゃぎ。
そしてなんとか無事に川を渡り終わった後、直ぐに運転手は車を確認。ナンバープレートが流されたみたいやけど、ドライバーは構わず再出発。なんて事をしやがるんだと思ったけど、僕らのために渡ってくれたはずなので感謝。やっとメルズーガに行けるという安堵と共に転寝し始めた時、突如ドーン、バキバキバキバキ!という轟音と急ブレーキで目が覚めた。運転席を見るとサイドミラーとサイドガラスが完全に大破してフロントガラスも大きなヒビが入っていた。よく見ると前を走っていた別会社で同じメルズーガの宿に向かっていたバスもサイドミラーとサイドガラスがなかった。
どうやら2台とも向かい車線の大型バスと衝突したらしい。そこから各運転手達が揉め始め、警察が来て僕らは真っ暗な荒野のなかで2時間待ち。そしてまた同じ車で再出発。結局、メルズーガのホテルに到着したのは午前1時でした。もう寝たいと思っていたけどここに泊まるわけではなく、すぐに食堂へ通されて夕食?のタジンを食べた。
そして夜中の2時にラクダに乗り、砂漠のキャンプへ。ラクダも夜中に起こされて不機嫌なので何人かは振り落とされていた。でも大砂漠で見る星空は今日の出来事を忘れるぐらい最高に綺麗でした。そして夜中3時にテントに到着。2時間半だけ仮眠して5時半に起床。またラクダに跨り、夜中にタジンを食べたホテルへ向かう。サンライズスポットに到着。かなりしんどかったけど砂漠から見たサンライズが最高に良かった。サハラの大砂漠と最高の星とサンライズを空見ることができて満足です。
ちなみに帰りはナンバープレートとサイドミラーがないまま走っていたので5回も警察に止められ、15時間かけてマラケシュに帰ってきました。
行き帰り道の景色。
トラブルだらけでめちゃくちゃ疲れたけどドライバーもよくしてくれたし同乗車も良い人達だったので参加して良かったです。ちなみにこのメルズーガ1泊2日ツアーは通常では催行されない異例のツアーです。オマールの扱ってるツアーは評判も良く、日本人からも人気なので普通はもっとゆっくりできると思います。Hotel Afriquiaもオマールのツアーもお勧めです。
フナ広場から徒歩2分の所にある怪しげな細い通りに入り、安宿が並ぶエリアへ。偶然ナオトインティライミが世界一周中に泊まってた宿を発見。そしてHotel Afrquiaも発見!カウンターに感じの良いスタッフが居て、砂漠ツアーについて聞きたいというと、もうすぐオーナーのオマールという人物がいるので30分ほど待ってと言う。
泊まってもないのに向こうからWi-Fiを使って良いと言ってくれたので全く暇もせず、30分後にオマール登場。英語と片言の日本語でメルズーガ1泊2日ツアーについて詳しく説明してくれました。メルズーガのサハラ砂漠はマラケシュから遠いので通常2泊3日以上のツアーしかなく、1泊2日だとマラケシュから近いザゴラ砂漠のツアーになります。
でも今回は異例の大豪雨でザゴラ行きの山道が完全にシャットダウンしてしまっているので、今週だけ1泊2日のツアーでも全て強行でメルズーガへ行くとのこと。メルズーガ行きの道も封鎖されているので、その道を避けながら遠回りして行くという。
詳細は朝マラケシュを出発して夜7時ごろメルズーガの町のなかにあるホテルでご飯を食べたあと、ラクダに乗って星空を見ながら砂漠のテントに行き、翌朝サンライズを見てから帰るというツアーです。
ただしマラケシュからメルズーガまでバンで片道11時間もかかる。それでも僕はメルズーガの町から広がるサハラの大砂漠が見たかったし、オマールの人柄も良さそうだったのでこのツアーに参加する事にしました。ちなみにHotel Afrquiaも安くて良さそうなのでツアー後の滞在予約をしました。翌明朝、Hotel Afrquia前に行き、そのあとツアーのスタッフが迎えに来ました。
バスターミナル近くの広場に連れて行かれて待つこと1時間。人が続々と集まってきてバンではなくエルグランドサイズのワーゲンカーに乗りました。今回はバンではなく、この車で行くことになったらしい。バスやバンより断然乗り心地が良いのでラッキー!同乗者はイギリス人2人とアイルランド人2人とフランス人のゲイカップルと僕らの計8人だけ。
朝8時すぎにマラケシュを出発してから約2時間ごとのトイレ休憩と14時に昼食タイムがあるだけで車を降りて観光などはなし。夕方には皆かなり疲れていました。そしてさらに走りに走ること4時間。到着予定だった午後7時、日が沈んで、メルズーガまであと1時間半ほどで着くという所で何故か車が完全に停車。何もない荒野の大通りでまさかの大渋滞が発生していた。しかも何十分待っても全く動く気配がない。
皆で車を降りて渋滞している方に歩いていくこと約500m。渋滞の先頭に停まっている車の先にはまさかの川!大雨の影響で道が川になっていた。この時はマラケシュにUターンすることを覚悟しました。2度もバスで行けず、3度目の今回も行けないなら、もうメルズーガを諦めようとこの時は思いました。
しかし待つこと1時間。一斉にクラクションの音が鳴り始め、一部の車が移動し始めました。普通車が脇道に逸れて真ん中の道を空けたと思ったら、なんと何台かの大型トラックが川の濁流を強行突破し始めました。
それを見た僕らのバンの運転手は何を血迷ったのか大型トラックの後に続き、川の前で一時停止。まさかと思った次の瞬間、野次馬の歓声を受けながら僕らのバンが川に突っ込んだ。車は大揺れでこの時は本気で沈むんじゃないかと思ったけど、同乗していた欧米人達は大はしゃぎ。
そしてなんとか無事に川を渡り終わった後、直ぐに運転手は車を確認。ナンバープレートが流されたみたいやけど、ドライバーは構わず再出発。なんて事をしやがるんだと思ったけど、僕らのために渡ってくれたはずなので感謝。やっとメルズーガに行けるという安堵と共に転寝し始めた時、突如ドーン、バキバキバキバキ!という轟音と急ブレーキで目が覚めた。運転席を見るとサイドミラーとサイドガラスが完全に大破してフロントガラスも大きなヒビが入っていた。よく見ると前を走っていた別会社で同じメルズーガの宿に向かっていたバスもサイドミラーとサイドガラスがなかった。
どうやら2台とも向かい車線の大型バスと衝突したらしい。そこから各運転手達が揉め始め、警察が来て僕らは真っ暗な荒野のなかで2時間待ち。そしてまた同じ車で再出発。結局、メルズーガのホテルに到着したのは午前1時でした。もう寝たいと思っていたけどここに泊まるわけではなく、すぐに食堂へ通されて夕食?のタジンを食べた。
そして夜中の2時にラクダに乗り、砂漠のキャンプへ。ラクダも夜中に起こされて不機嫌なので何人かは振り落とされていた。でも大砂漠で見る星空は今日の出来事を忘れるぐらい最高に綺麗でした。そして夜中3時にテントに到着。2時間半だけ仮眠して5時半に起床。またラクダに跨り、夜中にタジンを食べたホテルへ向かう。サンライズスポットに到着。かなりしんどかったけど砂漠から見たサンライズが最高に良かった。サハラの大砂漠と最高の星とサンライズを空見ることができて満足です。
ちなみに帰りはナンバープレートとサイドミラーがないまま走っていたので5回も警察に止められ、15時間かけてマラケシュに帰ってきました。
行き帰り道の景色。
トラブルだらけでめちゃくちゃ疲れたけどドライバーもよくしてくれたし同乗車も良い人達だったので参加して良かったです。ちなみにこのメルズーガ1泊2日ツアーは通常では催行されない異例のツアーです。オマールの扱ってるツアーは評判も良く、日本人からも人気なので普通はもっとゆっくりできると思います。Hotel Afriquiaもオマールのツアーもお勧めです。
( 北アフリカ 【エジプト,モロッコ】 / モロッコ )
地図 [KML] [地図表示] |