成都市(中国)

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2016/12/21 17:22 投稿者:  kuromame  (記事一覧)  [ 3966hit ]

成都
成都
清朝時代の町並みを再現した通り
清朝時代の町並みを再現した通り
公園の様子
公園の様子
 
実は先日、ある場所にどうしても行きたくて、ちょっと日本を抜け出してきました。その場所とは、東チベットにあるラルンガルゴンパ。そこは富士山の頂上よりも高い標高4000mにあるチベット仏教の聖地の一つ。世界一周中に行かなかった事を少し後悔していて、帰国してからもいつか行こうと思っていた場所です。そこがもうすぐ無くなるかもしれないという情報が入り、今がラストチャンスだと思い行くことにしました。

関空から東チベットに一番近い街、成都までの飛行機を探したところ、四川航空という初めて聞く名前の航空会社を発見。往復航空券が燃料サーチャージや荷物代全て込みで15,340円という破格な料金。キャンペーン等でこの料金になったわけではなく、時期によっては常にこれぐらいの料金からあるみたいです。今年から関空に就航した航空会社の様です。航空券の値段に惹かれて四川航空のホームページで即購入!

安くで航空券が手に入ったのはいいけど、その後にいくつかの情報を耳にし、問題が出てきました。1つ目は、僕らが成都に到着する翌日から中国の大型連休『国慶節』が始まるということ。中国の連休といえば、日本のテレビ番組で衝撃映像として電車や道路の状況が取り上げられる事もあるほど、超混雑する時期。その連休と僕らが東チベットに行く時期が駄々かぶり!

2つ目は、ラルンガルゴンパが今年の6月頃から外国人立ち入り禁止になったということ。もしこれが本当なら目的地に行くことはかなり難しい。とりあえず、国慶節と重なったということは事実なので、心配なのは成都から東チベットに行くバスチケット。どうにか先に手配する方法がないかと調べたところ、『東チベット旅行倶楽部』という現地在住の日本人が運営している会社を発見。しかも偶然にも僕らが成都で宿泊する予定のミセスパンダホステルにその会社のオーナーである徳田さんという方が駐在されているとのこと。すぐにメールで問い合わせたところ、バスチケットの購入も可能ということなので代行手配をお願いしました。

そして日本出発日。関空に到着し、離陸の2時間前からチェックインカウンターで荷物預けが開始し、他の航空会社と何ら違いはなく、難なく手続きが完了。四川航空の飛行機は、小さな機体ではあるけど、LCCよりは座席が広く、機内食もついていました。サービスも普通に良かったです。乗客は僕らの他に1人だけ日本人がいたものの、おそらく他は全員が中国人でした。多分、こんな航空会社があるという事が日本人にはまだ知られていないのかな。

夜9時に出発して、4時間半ほどのフライトで現地時間の夜中12時半に成都双流国際空港に到着。入国審査を済ませ、外に出ると客引きが大きな声で呼び込みをしていました。久しぶりにアジアの国にやってきたと実感。そんな声かけに少し嬉しくなりながら、ネット予約していた成都エアポートエクスプレスホテルへ徒歩で向かいました。10分ほどで着くと聞いていたけど、空港からホテルまでちゃんとした歩道がなく、車道や脇道を歩きながら20分かかり、ホテルに到着。日本のビジネスホテルのような所ですが、航空会社の客室乗務員も宿泊していました。この日はここで一泊。

翌朝、成都エアポートエクスプレスホテルからリムジンバスで空港に戻り、シャトルバスで成都の中心街へ向かいました。空港から中心街まではバスで約30分、料金は10元(約160円)。僕らはライン1という路線バスに乗り、終点のミンシャンホテル前で下車しました。そこから歩いて宿へ。普通に街ですが、やはりアジアらしい雰囲気がある。端っこ通りましょうよ。徒歩10分ほどで宿泊予定の『ミセスパンダホステル』に到着。


東チベットの康定(ガンディン)行きバスが出る新南門バスターミナルがほぼ隣にあるという事でここにしました。メールでやり取りしてバスチケットを手配してもらっていた『東チベット旅行倶楽部』の徳田さんがこの宿に駐在されていて、ここで初めてお会いしました。成都や東チベット、ラルンガルゴンパに関する情報を教えて下さり、他にも色々とサポートして頂き、とても助かりました。

このミセスパンダホステルには、徳田さんの他にも流暢な日本語を話す中国人男性スタッフと少し日本語を話す女性スタッフが数人いました。他のスタッフも皆とても親切で居心地が良かったです。東チベットに行くためにとても参考になる特製マップや高山病の薬『紅景天』も販売しており、必要なものは全てこの宿で揃いました。個室やドミトリー部屋のある建物は決して新しくはないものの、綺麗に掃除されており、快適に過ごす事ができました。

チェックインを済ませ、ミセスパンダホステルから徒歩15分ほどの所にある成都の繁華街『春熙路』へ。お洒落なショッピングモールが沢山あるエリアです。渋谷のような感じの所で伊勢丹やイトーヨーカドーもあります。これ本物?太古里というショッピングモールは古い建物を活用したエリアで中国らしい雰囲気があります。LINEが使えない国なのにLINEカフェもあります! 店内のフリーWi-FiではLINEが使えました。ここは流石に公式のLINEカフェだと思います。IFSというビルの屋上には、ちょっとした庭園と巨大なパンダが。なかなか楽しめるスポットです。




その後は、チベット人街をぶらぶらと散策し、そのまま徒歩で武侯祠へ。諸葛亮孔明のお墓がある場所です。人混みが凄かったので敷地外を歩き、タクシーで人民公園へ。中国の公園がどんなものか気になっていたので覗いて見ました。テレビとかで見るまんま、ダンスやカラオケ大会を開催しており、皆思い思いの時間を過ごしていました。そして、成都で見たかったものの一つ、水の習字もやっていました。よろっと歩いてきたお爺さんが達筆な漢字を書くというギャップが見入ってしまうほどかっこ良かったです。


そこから徒歩で『寛窄巷子』へ。清朝時代の町並みを再現した通りです。モダンなアートが若者に人気。スターバックスがあったので少し休憩。かなりお洒落です!テラス席からの景色もなかなか良い。その後は少し散策してから有名な肉まん屋で肉まんと担々麺を食べました。肉まんはなかなか美味しく、担々麺はまさかの汁無しでした。成都のある四川省は、担々麺発祥の地なので、汁無しが本当の担々麺ということか。想像以上に辛く、全部は食べきれませんでした。そして地下鉄で宿に戻り、翌日の東チベット行きバスに備えてこの日は早めに就寝。




この日、1日成都を散策しましたが、なかなか面白い街でした。東アジアは似たような街が多く、あまり楽しめない都市もありますが、成都は好きです。個人的にはソウルとかより普通に面白いと思う。そして、成都の街を歩いていて何より驚いたのは、あまりゴミが落ちておらず、普通に綺麗だということ。中国の街といえば、ゴミまみれというイメージがあったのに良い意味で予想を裏切られました。

他の中国の都市には行った事がないので何とも言えないけど、成都に関しては日本の街と比べても遜色がないほど普通に綺麗に整っている街です。さらにこの街は、親切な人がとても多いと感じました。今まで中国人といえば、海外でも一部の人達以外、あまり良い人に会ったことがなく、アグレッシブなイメージが強かったのですが、成都に来てイメージが変わりました。

中国はとても大きな国なので、県民性や省民性など地域によって全然違うのかも。それに気のせいか、声がでかい人もそんなに多くないような(笑)とにかく成都は良い所だと思います。四川航空なら時期によって関空から成都までは往復15000円から、片道4時間半ほどなのでアクセスも良いし、来る価値がある街だと思います。
 
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