ZZR1100--ブレーキフルードの交換
2020/10/25 15:26:02更新
私は2年に一度このブレーキフルード(DOT4)を交換しています。使用されている場所は前後ブレーキとクラッチです。中でも前後ブレーキに関しては色が変色するだけですが、クラッチに関してはこの通り細かい粒子が残っています。これを吸い取るか拭き取るか、何れにせよ細かなゴミが入らないよう細心の注意が必要です。基本的な交換要領は同じです。
気を付けることはブレーキフルードが車体等に付着すると塗装等を痛めてしまうので、各フルードのリザーバータンクにしっかり周りにウェースを巻いて飛び散らないように注意が必要です。ブレーキフルードの注意書きには湿気を吸い取り易いって書いてますのでできれば素早く交換することが望ましいと思われます。また、クラッチのブレーキフルードは蓋を開けたままクラッチレバーを握ると飛び散ってしまうのでクラッチレバーを握る時はゴムパッキンをした状態で握るのが得策と思います。
・クラッチリザーバータンクの汚れ(№1)
・リアブレーキリザーバータンク(№2)
・クラッチリザーバータンク(№3)
・フロントブレーキリザーバータンク (№4)
1.ブレーキフルードを抜く
リアキャリパーは1つですが、ブリーダーバルブが左右に1つずつあるので忘れずにどちらからも古いブレーキフルードを抜き取ります。フロントキャリパーは左右に1つずつありそれぞれ1つのブリーダーバルブがあります。それぞれから古いブレーキフルードを抜き取ります。先に透明のビニールホース(内径8mm)を繋げブリーダーバルブ(ナット)を緩めブレーキ操作をすれば古いブレーキフルードを抜くことができます。クラッチのブリーダーバルブ
2.新しいブレーキフルードを入れる
古いブレーキフルードがある程度抜ければ、新しいブレーキフルードをリザーバータンクに補充し古いブレーキフルードが完全に抜けるまでこれを繰り返します。ブレーキホース内に空気が入ってしまうと操作に抵抗を感じませんが操作を繰り返して空気が抜けると抵抗を感じるようになります。
3.調整
新しいブレーキフルードに入れ替わばブリーダーバルブをほんの少し緩めた状態でブレーキを効かせ、ブリーダーバルブからブレーキフルードをゆっくりと押し出し透明ビニールから空気が抜けるのを確認し、そのままブレーキを効かせた状態でブリーダーバルブを締め、締め終わってからブレーキレバーを元に戻します。最後にブレーキフルードが少なくなっていれば補充します。※クラッチのブレーキフルード交換も同じ要領ですが、空気抜きをしてもブレーキと違って握っても抵抗が段違いに強くなる部分がよくわからないので効いているかどうかわかりません。確認方法としてはセンタースタンドをしてエンジンをかけ、ギアをLOWにしてクラッチを握り動きが止まれば効いていることになります。
※全て抜き取ると空気が入り後が厄介なので、全部一度に抜き取らずにブレーキ操作をしてブレーキフルードをリザーバータンクに空気が入らないように減った分だけを足していくようにすれば楽に交換することも可能です。ブレーキフルードは多めに必要となります。
※ブレーキフルードは同じDOT4の規格であっても違うメーカーの製品を混合すると良くないと言われています。従って、交換するときは完全に入れ替わるように交換することが必要です。また、ブレーキパッドの消耗とともにブレーキフルードは減ってしまいます。私は今まで補充した記憶はありませんが、もし補充するときは同じメーカーの製品を補充するのが賢明です。できれば毎回同じメーカーの製品を使用するようにすれば問題ないと思います。